『分子間力や表面張力の考え方,そのコントロールと測定法』をテーマにセミナーを開催します

セミナーは終了しました

セミナー概要

日 時 2022年1月7日(金) 9:50~17:20
会 場 ZOOMを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
主 催 株式会社技術情報協会
講 師 【第1部~第3部(1)】河合 晃 教授

※詳細(申込み)は主催者ページをご覧ください。
https://www.gijutu.co.jp/doc/s_201201.htm

プログラム

【9:50~14:00  ※途中で昼食休憩を挟みます】

第1部~第3部 分子間力・表面張力の 概要と制御する上での基本的な考え方

第1部 分子間力・表面張力の基本的な考え方,基礎知識

【講座の趣旨】

物質の表面に存在するエネルギーと作用力の基礎について解説する。これらは,付着・濡れ,摩擦・摩耗などの現象としてサンプルや製品上で発現する。分子間力の起源には,双極子相互作用をベースに考察し,ドライ中,溶液中,気液界面に注目して 解説する。

1.物質表面で作用する力
1.1 双極子間相互作用(分子振動,R-Jポテンシャル)
1.2 粒子間相互作用(Derjaguin近似)
1.3 帯電効果(クーロン相互作用)
1.4 表面張力と粘性(濡れ性の支配要因)

2.ドライ・真空中での相互作用
2.1 表面エネルギー(表面での仕事J/m2とは)
2.2 形状サイズ効果(表面積支配とは)
2.3分散・極性相互作用(Fowksの式)

3.液中・気液界面での相互作用
3.1 濡れ・Youngの式(濡れの基本式とは)
3.2 ピンニング効果(濡れの支配要因)
3.3 ゼータ電位,DLVO理論(液中での分散凝集)

【質疑応答】

第2部 分子間力・表面張力をコントロールする技術とその応用

【講座の趣旨】

分子間力のコントロールには,表面エネルギー(張力)をベースに考察することが有効である。実際の応用例として,濡れ・気泡制御,コーティング技術,付着・剥離技術に注目して解説する。

1.濡れ・気泡制御
1.1 接触角測定の基礎(高精度測定のために)
1.2 付着濡れと拡張濡れ(界面現象への応用)
1.3 ファインバブル(気泡の合一と溶解)
1.4 超音波制御(洗浄,バブル制御)

2.コーティング技術
2.1 塗工液・塗工装置(濡れ要因,SP値)
2.2 乾燥機構・装置(乾燥の3要素とは)
2.3 インクジェット(微小液滴の制御)
2.4 塗布・乾燥欠陥対策(ピンホール・乾燥むらetc.)

3.付着・剥離技術
3.1 付着・剥離要因(相互作用引力と応力ひずみ)
3.2 付着・剥離試験(剥離試験,応力解析)
3.3 表面処理と界面活性剤(親水化,疎水化,官能基制御)

【質疑応答】

第3部(1) 分子間力・表面張力の測定方法とのその応用

【講座の趣旨】

原子間力顕微鏡(AFM)の原理,最適化ノウハウに注目し,多くの事例を紹介する。

1.AFMの事例
1.1 AFMの基本構成(原理を理解する)
1.2 測定の高精度化(ノウハウ伝授)
1.3 付着力解析(DPAT法)
1.4 応用事例(幅広い応用分野)

【質疑応答】

第3部(2) 分子間力・表面張力の 測定方法とその応用
     -表面張力・界面張力測定を中心に-

※他の講師の方が担当します

第3部(3) 分散性・分散安定性における粒子間力・分子間力の役割
     -ζ-電位・Hamaker定数・Hansen Similarity(Solubility) Parameter-

※他の講師の方が担当します