『分子間力や表面張力の考え方, そのコントロールと測定法』をテーマにセミナーを開催します

セミナーは終了しました

セミナー概要

日 時 2019年8月6日(火) 10:00~17:00
会 場 [東京・五反田]日幸五反田ビル8F 技術情報協会セミナールーム
主 催 株式会社技術情報協会
講 師 河合 晃 教授(第1部~第3部(1))

※詳細(申込み)は主催者ページをご覧ください。
http://www.gijutu.co.jp/doc/s_908201.htm

セミナー内容

プログラム

第1部 分子間力・表面張力の基本的な考え方,基礎知識

<趣旨>

物質の表面に存在するエネルギーと作用力の基礎について解説する。これらは,付着・濡れ,摩擦・摩耗などの現象としてサンプルや製品上で発現する。分子間力の起源には,双極子相互作用をベースに考察し,ドライ中,溶液中,気液界面に注目して解説する。

<目次>

1.物質表面で作用する力
1.1 双極子間相互作用(分子振動,R-Jポテンシャル)
1.2 粒子間相互作用(Derjaguin近似)
1.3 帯電効果(クーロン相互作用)
1.4 表面張力と粘性(濡れ性の支配要因)

2.ドライ・真空中での相互作用
2.1 表面エネルギー(表面での仕事J/m2とは)
2.2 形状サイズ効果(表面積支配とは)
2.3分散・極性相互作用(Fowksの式)

3.液中・気液界面での相互作用
3.1 濡れ・Youngの式(濡れの基本式とは)
3.2 ピンニング効果(濡れの支配要因)
3.3 ゼータ電位,DLVO理論(液中での分散凝集)

【質疑応答】

第2部 分子間力・表面張力をコントロールする技術とその応用

<趣旨>

分子間力のコントロールには,表面エネルギー(張力)をベースに考察することが有効である。実際の応用例として,濡れ・気泡制御,コーティング技術,付着・剥離技術に注目して解説する。

<目次>

1.濡れ・気泡制御
1.1 接触角測定の基礎(高精度測定のために)
1.2 付着濡れと拡張濡れ(界面現象への応用)
1.3 ファインバブル(気泡の合一と溶解)
1.4 超音波制御(洗浄,バブル制御)

2.コーティング技術
2.1 塗工液・塗工装置(濡れ要因,SP値)
2.2 乾燥機構・装置(乾燥の3要素とは)
2.3 インクジェット(微小液滴の制御)
2.4 塗布・乾燥欠陥対策(ピンホール・乾燥むらetc.)

3.付着・剥離技術
3.1 付着・剥離要因(相互作用引力と応力ひずみ)
3.2 付着・剥離試験(剥離試験,応力解析)
3.3 表面処理と界面活性剤(親水化,疎水化,官能基制御)

【質疑応答】

第3部(1) 分子間力・表面張力の測定方法とのその応用

<趣旨>

原子間力顕微鏡(AFM)の原理,最適化ノウハウに注目し,多くの事例を紹介する。

<目次>

1.AFMの事例
1.1 AFMの基本構成(原理を理解する)
1.2 測定の高精度化(ノウハウ伝授)
1.3 付着力解析(DPAT法)
1.4 応用事例(幅広い応用分野)

【質疑応答】

第3部(2) 分子間力・表面張力の 測定方法とその応用 -表面張力・界面張力測定を中心に-

※他の講師の方が担当します

第3部(3) 分子間力・表面張力の 測定方法とその応用 -ゼータ電位測定を中心に-

※他の講師の方が担当します