「濡れ・表面エネルギーの基礎とコーティングおよび産業技術への応用」をテーマにセミナーを開催します

セミナーは終了しました

セミナー概要

日 時 2018年1月24日(水) 10:30~17:30
会 場 【東京】日本テクノセンター研修室
主 催 株式会社日本テクノセンター
講 師 河合 晃 教授

※詳細(申込み)は主催者ページをご覧ください。
http://www.j-techno.co.jp/seminar/ID5CREAKHBP/濡れ・表面エネルギーの基礎とコーティングおよび産業技術への応用/

セミナー内容

講師の言葉

微小液滴を使いこなすためには、接触角やぬれ性現象などの基本ルールを理解することが必要です。本講座では、ぬれ・表面処理等に注目し、表面エネルギーを基本としたアプローチを丁寧に講習します。また、生産現場から研究開発・トラブルフォローといった実務上での取り組み方について、実例を交えて解説します。初心者の方にも分かりやすく、基礎から学んでいただけます。日頃のトラブルおよび技術開発に対する相談も個別に対応します。

プログラム

1.微小液滴の性質
(1).表面張力と表面エネルギー(ベクトルとスカラー量)
(2).サイズ効果(接触角、粘性)
(3).気液界面(乾燥と対流)
(4).飛翔、噴射、跳躍(動的挙動)
(5).ピンニング(支配要因)

2.液滴の生成
(1).ジェット噴射(液滴生成)
(2).液滴凝縮(液滴成長)
(3).超音波噴霧(液滴細分化)
(4).液だれ(自由落下)

3.微小液滴のぬれ性
(1).ぬれ性の基礎(接触角とは)
(2).ぬれ性の基本式(Youngの式)
(3).表面粗さとぬれ性(Wenzelの式)
(4).複合材料のぬれ性(Cassieの式)
(5).ぬれ性の時間変化(Newmanの式)
(6).液滴成長の2つのモード(アイランド型と凝集型)
(7).液滴の乾燥と対流(ウォータマーク:乾燥痕)
(8).エネルギーとしての濡れ(接触角θよりもcosθ)
(9).ピンニング効果(ぬれ分布の抑制)
(10).時間濡れ(高速カメラ観察)
(11).動的濡れ性(前進、後退角)

4.液滴の付着と拡張性
(1).表面エネルギーの測定方法(分散、極性成分)
(2).付着エネルギーによる解析(Dupreの式)
(3).拡張エネルギーによる解析(Sパラメータ、円モデル)

5.産業上の応用
(1).インクジェット技術
(2).ペースト技術
(3).洗浄技術
(4).コーティング
(5).表面処理
(6).撥水化と親水化処理
(7).表示パネル
(8).バイオサイエンス

6.質疑応答(日頃の技術相談)
開発・改良・現場トラブルにも個別に応じます